はじめてのサークル参加 ~その3 サークル参加当日編~

2024.06.08
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目次

  1. はじめに
  2. 会場に行くまで
  3. 会場に着いたら
  4. 会場内に入ったら
  5. サークル参加登録について
  6. 会場内での過ごし方
  7. 成年向け頒布物に関する注意
  8. 閉会に向けて
  9. 終わりに

0. はじめに

本記事について

初めてサークル参加する方向けの解説記事、全3回の最終回です。今回はサークル参加当日の動きについてご説明する「はじめてのサークル参加 ~その3 サークル参加当日編~」となります。第1回ではサークル参加の申込方法を、第2回では前日までの準備について詳しく解説しています。まだご覧になっていない方は、ぜひ「はじめてのサークル参加 ~1.サークル参加申込編~」「はじめてのサークル参加 ~2.サークル参加準備編~」もご覧ください。

本記事の要約

3回目となる本記事の内容は主に以下の通りです。本編の内容はかなり長いので、必要な所を拾いながら読んでいただけたら幸いです。

  1. 会場に行くまで
    • サークルリストバンド引換QRコードの準備は大丈夫ですか?
    • 荷物はそろっていますか? 出発前にもう一度確認を。
    • 会場へはりんかい線がおすすめ。8時半~9時ぐらいに国際展示場駅に着くぐらいがちょうどいい。
    • 車やバイクでの来場は推奨していない。どうしてもの場合は自分で駐車場の情報を調べよう。
  2. 会場に着いたら
    • サークル入口にいこう。
    • サークル入場して自分のスペースを目指そう。
    • 直前は公式Webのお問い合わせではなく当日直接スタッフに。
  3. 会場内に入ったら
    • 周囲のサークルへの挨拶を忘れずに。
    • 荷物を引き取ったらサークル参加登録をしよう。必要なものは机に貼り付けられたクリアファイルに入っています。
  4. サークル参加登録について
    • サークル参加登録の方法はインフォメーションペーパーと参加案内を読もう。
  5. 会場内での過ごし方
    • 周りのサークルに迷惑をかけないように気を付けよう。
    • サークルスペースの外に出るときは必ずお金・貴重品は持っていくこと。置き引き注意。
    • スケブを頼まれたら受けてあげると喜ばれるけど、トラブルの元でもあるので気を付けてくださいね。
  6. 成年向け頒布物に関する注意
    • 成年向け頒布物は成年向けエリアに配置されていないと頒布することはできません。
    • 成年向け頒布物を頒布する際は積極的に年齢確認を行って、未成年に頒布・閲覧させないよう注意してください。
  7. 閉会に向けて
    • 閉会したら頒布を止めて撤収作業に移りましょう。先に帰ってもかまいません。
    • ヤマトの搬出は列になることがあります。並ぶ場合は先にサークルスペースを片付けよう。

1. 会場に行くまで

サークルリストバンド引換QRコードの発行は済ませましたか?

会場へ行く前にもう一度確認です。サークルリストバンド引換QRコードの引き換えは終わっていますでしょうか?もし終わっていなければ今すぐにやりましょう。

荷物を確認しましょう。

荷物はちゃんと揃っているか、いま一度確認しましょう。それぞれの内容については第2回で説明済みですので、ここでは列挙するだけに留めます。チェックリストとしてお使いください。

会場には何時に着けばいいの?

会場に何時に着けばいいか、最初は戸惑うかもしれません。早く着きすぎても遅くついてもよくないので、時間をうまく計算していきましょう。サークル入場は入場してからやることが結構たくさんあるので、ギリギリの時間での入場はお勧めできません。到着のベストタイミングはサークル入場開始直後(会期によって変動はありますが、概ね8時半ぐらい)です。サークル入場は基本的に10時までなので、遅くても10時前には会場に着いているようにしましょう。駅からサークル入口まではそれなりに距離があり、荷物が多い状態で不慣れな道を歩くと30分以上掛かることもあります。余裕をもって行動するようにしてください。もし、家から始発で移動しても駅に到着する時刻が9時半を超えてしまうような状態なら、会場付近での前日宿泊を検討した方がよいかもしれません。前日宿泊できるホテルは開催日間際だと残っていない可能性があるので、早めに一度到着時間を計算してみてください。

会場への交通手段

会場への交通手段はいくつかありますが、慣れていない場合は基本的にりんかい線がおすすめです。最寄りの国際展示場駅からの道のりも分かりやすいですし、大崎駅経由で来れば乗り換えも大変ではありません。ほかの手段として代表的なのは新交通ゆりかもめですが、ゆりかもめは思ったより時間がかかることがあるので、利用する場合は余裕をもって行動するようにしましょう。同じように、東京駅からのバスなども時間が安定しないためあまりお勧めしません。帰りは時間が合えば安くて便利ですが、行きに使用するのは避けた方が賢明でしょう。

国際展示場駅から会場内へのルートについて

会場に行く場合、荷物が多くて台車を使用している場合が多いと思います。りんかい線国際展示場駅から会場までのルートは、東・西・南の各ホールともにすべてエレベーターを使用して移動することができます。基本的には国際展示場駅から出たら右折し、屋根の下をずっと進んでいき、逆三角形下のメインエントランスから会場内に入りましょう。

東ホールへ行く場合、国際展示場駅から左に曲がっていくルートもあります。高低差がないのでこちらの方が本来は楽で近道なのですが、一切スタッフは案内していない裏ルートなので慣れるまでは使用しない方が無難です。利用する場合は自己責任でお願いします。

どうしても車やバイクで行く場合

第2章でも書きましたが、自家用車などでの来場は博麗神社社務所としては推奨しておりません。どうしても自家用車で行きたい場合は、必ず自身で東京ビッグサイトの公式Webから駐車場の営業状態を調べていくようにしてください。当たり前ですが路駐は禁止です。また、タクシーを利用する場合や誰かに送ってもらう場合は、開催ホールのタクシー転回場やロータリーで降車するようにしてください。公道で降りてはいけません。

2. 会場に着いたら

サークル入口にいこう

まずは建物の入口を目指しましょう。ビッグサイトの場合は、まずは逆三角形下のメインエントランスを目指してください。ここまで来ればスタッフか警備員がいますので、案内を受けることができます。建物の中に入ったら、スタッフの案内に従ってサークル入口を目指してください。複数のイベントが開催されている場合、必ず例大祭のスタッフIDを付けている、例大祭のスタッフの指示に従ってください。他のイベントのスタッフの指示に従ってしまうと別のイベントに案内されてしまいます。また、一般参加者とサークル参加者で途中で案内が分かれることも多いです。一般の人の波の方が多いので、人の多い方向に向かって進むと間違ってしまう可能性があります。アナウンスをよく聞いて行動してください。

台車などを使用して移動する場合、エレベーターは混雑している可能性があります。前述通り、慣れるまでは時間に余裕を持って行動するようにしてください。

サークル入場をしよう

サークル入場には「サークルリストバンド引換QRコード」(以下、「QRコード」)の提示が必要です。これは、LivePocketの所定のページ(当選メールのみに掲載されています)でシリアルコードを入力することで発行できます。詳細は第2回で説明済みですので、ここでは省略します。

サークル入口でQRコードを正しく提示すれば、サークル用リストバンドが渡されます。進んだ先にリストバンドを巻くためのスペースがあるので、そこでリストバンドをどちらかの手首にご自分で巻いてください。手首以外の場所に巻いたり、シールを使用しない止め方(リストバンドケースなど)はNGです。シール部分のゴミはごみ袋に捨ててください。そのあとのゲートでリストバンドが巻かれていることをチェックされ、いよいよ会場内に入ることができます。

QRコードに関する注意点です。QRコードはその場で表示して入場するか、印刷したものを提示してください。スクリーンショットなどでは上手く読み込めず入場時にトラブルが毎回発生しています。特に多いのがPC画面のQRコードをスマホのカメラで撮って表示する場合で、大体の場合読み込めません。必ず、上記どちらかの形で持ってきてください。

また、装着したリストバンドは会場から完全に出るまで外さないようにしてください。リストバンドを付けている限り、会場内には出入口から自由に出入りすることができます。ただし、開会時間前後に、入口が閉鎖され入場できなくなる時間がありますので、会場外に用事がある場合は気を付けるようにしてください。

トラブルが発生した場合

入場関連のトラブルが発生した場合のお話を書いておきます。まず、寝過ごした場合などで遅刻する場合。毎回、当日に「遅刻します」「入場証が届いていません」などの連絡を公式Web「お問い合わせ」ページのフォームからいただきますが、当日は私たちスタッフもフォームを確認している余裕はないので意味はありません。会場に来てサークル入口にいるスタッフに直接話して指示を仰いでください。遅刻した場合、注意を受けたり落ち着くまで待っていただいたりする可能性はありますが、入れないことはないです。落ち着いて行動してください。

入場証関連のトラブルも、専用の対応窓口がありますので、サークル入口で聞いてください。LivePocketでの発行がうまくいかない場合や、シリアルコードを表示する端末を家に置いてきた場合などでも、シリアルコードや入場証が使用済みになっていなければ再発行可能です。この際、サークル登録情報と照合するため、サークル代表者の本人確認書類が必要です。冒頭でも書いたように、いざという時のために本人確認書類を忘れないように気を付けてください。また、特殊な処理であるためお時間をいただきますので、ご了承ください。サークル代表者以外の人がサークル代表者とは別に入場する場合、万一に備えて代表者とは連絡が取れるようにしておいてください。

その他、わからないことがあったら基本的に現地のスタッフに聞いてください。現地に来られない場合、体調不良で欠席する場合などは、公式Web「お問い合わせ」ページ内の欠席フォームにてご連絡ください。

3. 会場内に入ったら

自分のサークルスペースを探そう

会場内に入ったら、まずは自分のサークルスペースを目指しましょう。

会場内は机がたくさん並んでいますが、全てのサークルスペースには全てのサークルスペースには「い01ab」のように記号が振られており、この記号を見ればどの場所かが分かるようになっています。これを「配置スペース番号」と呼び、自分の配置スペース番号は当選メールに記載されています。また、会場図はサークル参加案内と一緒に公式Webに掲載されています。慣れれば会場内の案内だけで自分のスペースに辿り着けるようになるかもしれませんが、最初は会場図を見ながら進みましょう。

先ほどの「い」は、正確に読むと「いブロック01番の机の左側のスペース」という意味になります。これらのように、よく使われる会場内の机配置に関する用語について説明します。最小の単位「スペース(SP)」は机の半分の大きさです。例大祭では通路側から見て机の左側を「a」、右側を「b」と呼びます。2SP(机1本)だと「ab」表記になります。これらの表記方法はイベントによって異なる(イベントによっては同じイベントの中なのに場所によって違うこともある)ので、どちらがa/bと覚えるのではなく、数字の小さい方に近い方が「a」、大きい方に近い方が「b」と覚えたほうがよいでしょう。

机が10本~20本程度集まって構成される1つの群を「島」と呼びます。島角の机の向きが違う場所を「お誕生日席」と呼ぶこともあります。一直線の島の幾つかが集まって構成されるのが「ブロック」です。1つの「ホール」は、ブロックが幾つか集まって形成されます。また、ホールの外側の壁の部分に配置されているサークルを「外周サークル」「壁サークル」などと呼びます。逆に外周配置以外のサークルを「島中サークル」と呼ぶこともあります。これらはよく使われるので、ざっと覚えておくと話が通りやすいと思います。

隣のサークルに挨拶しよう。

自分のスペースに着いたら、両隣のサークルさんには挨拶しましょう。特に1SPのとき、机を共有する隣のサークルさんとは、当日に話す機会も多いでしょう。最初の挨拶の時に「今回が初参加なので気になることがあったら是非教えてください」と伝えておくと、自分では気づかなかったことを教えてもらえるかも知れません。他にも色々尋ねやすくなるでしょうし、会話の最初の糸口にもなるでしょう。自分の方が早く着いていた場合は、お隣さんが来たらすぐに挨拶しましょう。一番最初に挨拶しないとその後声をかけるタイミングを見失ってしまいがちなので、最初にまず挨拶することをお勧めします。

まずは机の整理をしよう。

まずは机の上を整理しましょう。印刷所や他イベントのチラシなどはまとめておきましょう。見ずにそのまま捨ててしまう人がいますが、折角なので後で暇が出来たときに暇潰しがてらに目を通してみると、新しい発見があるかもしれません。

整理する際、机に貼り付けてあるクリアファイルは博麗神社社務所が発行している「サークル当日配布セット」です。後で使用しますので、他のチラシと一緒にまとめてしまわないようにしてください。クリアファイルの中には、「インフォメーションペーパー」「サークル参加登録証」「頒布物票」などが入っています。これらが揃っていることを確認し、足りない場合はスタッフに声をかけて貰ってください。その他、次回のチラシなどが入っていることもあります。

これらの机はレンタル会社から借りているものですが、キレイとは限りません。テーブルクロスをかけるか、なければ一度拭くとよいと思います。机にはささくれが出来ていることがあります。ケガしないように気を付けてください。また、机の脚がちゃんとロックされていることを、荷物を置く前に確認しておいた方が安全です。

搬入物を確認しよう

発送した荷物も早めに確保・確認しておきましょう。印刷所からの直接搬入の場合、自スペースに既に搬入されているはずです。宅配便搬入の場合は集積所に集積されているので、自分で取りに行く必要があります。台車などを持っていくとよいでしょう。宅配便の荷物は10:15を過ぎると回収作業が始まり、回収されてしまうと次に受け取れるのは11:00以降になってしまいます。もちろん開会に間に合わなくなってしまいますので、そうならないようにギリギリに会場内に入った場合はまず荷物を確保しに行くことをお勧めします。

もし荷物が見当たらない場合、直接搬入ならば印刷所に連絡、宅配便ならヤマトに問い合わせる必要があります。ヤマトに問い合わせる場合は、宅配便の送付伝票が必要です。万が一のために、忘れずに持ってくるように気を付けてください。なお、連絡先が分からない場合などは、サークル窓口までお尋ねください。

サークル参加登録をしよう。

サークルが頒布物を頒布するためには、「サークル参加登録」が必要です。サークル参加登録が終わるまで、頒布を行ってはいけません。

サークル参加登録は昔はスタッフが巡回して行っていましたが、現在はサークル窓口で集約する形で行っています。登録に必要なものを全て持って、指定されたサークル窓口に向かってください。ホールが複数に分かれている場合、ブロックにより窓口が異なりますので、インフォメーションペーパーの案内をよく読んで向かうようにお願いします。

サークル参加登録についての詳細は次の章で説明します。

サークルディスプレイについて

サークルディスプレイ(装飾)について、サークルは基本的に自由に行うことができます。サークルディスプレイはサークルの個性の見せ所ですので、参加を繰り返しながら周りのサークルさんがどのように行っているのかを真似しながら、良い装飾を考えていってください。とは言っても最初は本を重ねて値札を置いておくだけでも大丈夫です。段々ステップアップしていきましょう。

さて、サークルディスプレイをするにあたって守らなくてはいけない基本的なことが2つあります。1つは周りに迷惑をかけないことで、もう1つは危険でないことです。

周りに迷惑をかけるディスプレイとは、多くは自分のサークルスペース外にはみ出していることです。1SPの幅は90cmですので、それを超える幅の装飾はダメです。これはお誕生日席配置の時でも変わりません。前に飛び出るような装飾も違反ですのでやめてください。また、ディスプレイ自体が90cm以内に収まっていても、机の上で頒布できないようなバリケードを組んでしまうのはダメです。

危険なディスプレイで多いのは、高すぎる・安定していないディスプレイです。POPスタンドや机の上のディスプレイの高さについては一般的には手の届く高さまでと言われていますが、手が届いたとしてもスタッフが不安定だと判断した場合は下げてもらうこともあります。会場にもよりますが、床に勝手にテープを貼るのはダメです。それ以外の方法で固定するように工夫してください。

他にやりがちな危険なディスプレイとして、テーブルクロスが地面に着いている場合が挙げられます。参加者が踏んづけて引っ張ってしまうと机ごと倒れるのでとても危険です。スタッフも見かけたら注意していますが、テーブルクロスは地面に着かないようにうまく調整してください。よろしくお願いします。

成年向けサークルのディスプレイについての注意は後述します。

コスプレしたい場合

コスプレしてサークル参加したい場合の注意点です。基本的なこととして、サークルの場合は会場内に入ってからコスプレ登録を行うことでコスプレをすることができます。一般参加と違い、事前受付などはありません。自宅からコスプレで来場すること、更衣室以外で着替えることは禁止されています。コスプレをする場合は必ず更衣室で着替えてください。

更衣室は会場内に設置されているパターンと会場外に設置されているパターンがありますが、会場外に設置されている場合サークル入場時間内に着替えを終わらせないとスペースに戻れなくなります。更衣室の場所は防犯の観点から当日の登録者以外には公開されませんので、更衣室は常に会場外にあるつもりで時間に余裕を持って来場するようにしてください。

その他、詳しい内容は公式Web「コスプレ・撮影について」ページを参照してください。

準備万端!開会まで待とう。

参加登録が終わり机の上に頒布物を広げたら、スペース内で開会を待ちましょう。頒布を開始してよいのは開会してからになります。

開会前に飲食料の確保やトイレは済ませておきましょう。設営中に出たゴミなども、開会前に一度捨てておくとよいと思います。例大祭では会場内各所のごみ収集所でどんなゴミでも捨てることができます。イベントによってゴミの回収方針は違いますので、参加するイベントごとに確認するようにしましょう。

広げた荷物は必ず開会までに自分のスペース内に収めてください。鞄やスーツケースの蓋はちゃんと閉めましょう。テーブルクロスで隠れていたとしても、机の下は安全ではありません。お金などは、防犯上机の上には置かない方がよいです。裏に置いておいて、机から離れる際は常に持ち歩くようにしておきましょう。

4. サークル参加登録について

サークル参加登録って何?

サークル参加登録とは、全てのサークルが当日の朝に行う登録作業です。

サークル参加登録は大きく2つの作業で構成されています。1つが「サークル参加登録証」の提出。もう1つが「頒布物見本」の提出と確認です。「サークル参加登録証」には2つの意味があり、1つは出席の確認。もう1つ、参加案内や法令の内容を守るという博麗神社社務所との簡易的な誓約書としての効果があります。頒布物は特に成年向け表現などに問題がないかを確認します。頒布物見本はそのまま東方Projectの二次創作文化の保存のため回収され、見本誌読書会などで公開されます。返却されないのでご注意ください。

サークルは、サークル参加登録を済ませないと頒布を行うことができません。以下をよく読み、間違いなくサークル参加登録を行うようにしてください。

何をもっていけばいいの?

サークル参加登録に必要なのは「サークル参加登録証」と「頒布物見本」です。「頒布物見本」とはその日に頒布する「新刊」全てで、それらにはそれぞれ「頒布物票」を貼る必要があります。「サークル参加登録証」と「頒布物票」はそれぞれ「サークル当日配布セット」(机に貼ってあるクリアファイルです)の中に入っています。まずはサークルスペースで必要事項を記入して、頒布物票は頒布物に貼ってください。頒布物票は1サークルに4枚しか配られていないので、頒布物が多い場合は不足するかもしれません。足らない場合は周囲のサークルで余っている人にもらうか、サークル窓口で追加をもらってください。

頒布物票を貼るときの注意ですが、頒布物票を貼る場所は表4(裏表紙)です。これは、見本誌読書会で頒布物票を見やすくするためです。コミックマーケットなどとは貼る場所が違うので注意するようにしてください。また、CDやDVDなどのメディアは、周囲の包装(ビニールなど)を剥がしてケースの裏面に直接貼ってください。確認時に包装は剥がしますので、包装に貼ってあると一緒に剝がれてしまい、もう一度書いていただくことになります。

成年向け表現を含むグッズやデジタルメディアの出力見本は回収対象ではありませんが、確認のために一緒にご提出ください。これらは返却されるため、頒布物票を貼る必要はありません。

参加登録証と頒布物票の記入方法

参加登録カード記入見本
頒布部票記入見本

参加登録証と頒布物票の記入方法についてはサークル参加案内(参考:第二十一回博麗神社例大祭「サークル参加案内」)に書いてあるので、詳しくはそちらを参照してください。要点だけここで説明します。まず、黒の消えない筆記具で書いてください。シャープペンや鉛筆、フリクションなどではダメです。

参加登録証の署名は前述通り誓約書の役割があります。代表者が自筆で本名を書いてください。代表者が欠席している場合は、代わりの人が自筆で自分の本名を書いてください。参加登録証で記入が必要なのは太枠の中だけです。枠外(「例大祭未提出数・確認済数」の欄)はスタッフ記入欄ですので、何も書かないでください。

頒布物票の「発行日」は「発行された日(奥付の日付)」です。例大祭当日の日付である必要はありません。委託を受けた本を提出する場合は、サークル名は提出するサークルの名前です。つまり、こちらは奥付のサークル名と異なる場合があります。間違えやすいのでご注意ください。

提出が必要なもの、不要なもの

頒布物見本として提出が必要なもの・必要ではないものについて説明します。

提出が必要なものは今までの博麗神社例大祭(秋季や新潟なども含む)において頒布を行ったことがない頒布物(=「新刊」)全てです。なので、例大祭に初参加の場合は、今回頒布するもの全てが新刊扱いとなり提出対象です。いわゆる「新刊」というとその日に初めて頒布されるものだけを指すと思われがちですが、参加登録における「新刊」とは上記の定義ですので、間違えないようにしてください。また、東方Projectに関係ない頒布物についても、全て提出の対象ですのでご注意ください。

音楽CDやゲームなどのメディア類は全て回収対象です。QRコードやDL用のパスワードだけを頒布するような特殊な頒布方法の場合も回収対象となります。グッズ類については、一部を除き回収対象ではありません。回収対象となるのは、ゲームやカレンダー、ボードゲームなど、冊子・画集とみなされるものです。ペーパーなどは折られていない1枚の紙であれば対象ではありませんが、2枚以上の紙を折り畳んで冊子状にした場合は「4ページの本」とみなされ回収対象となります

これらは細かいルールが色々あり、参加案内でもすべてが説明されているわけではありません。悩んだらサークル窓口でご相談ください。

委託

委託や、合同誌で複数のサークルで同じ頒布物を頒布する場合などについてです。基本的に委託の大本となるサークルが提出してください。同じ頒布物をサークルごとに提出する必要はありません。合同誌などの場合は、どこのサークルが提出するかを事前に決めておくとよいと思います。委託元のサークルが参加していない場合は、委託先のサークルが提出してください。サークル名の書き方については前述のとおりですので気を付けましょう。

実写(コスプレ)ROMの場合

通常のメディアの場合、内容のCGの出力見本を確認することで内容のチェックとしますが、実写(コスプレ)ROMの場合は成年向けの有無に関わらず全ての内容をチェックさせていただいています。このチェックが終わるまでサークルさんは頒布することができません。特に動画は全て確認するため、チェックにかなりの時間がかかります。遅い時間に提出された場合、チェックが開会に間に合わなくなることもあります。該当のサークルは、なるべく早くサークル参加登録を行うようにしてください。

実写(コスプレ)ROMの場合、他の媒体と異なり受け取った時点で「頒布一時停止カード」が発行されます。これはチェック中のサークルに対して発行されるもので、チェックが終わり問題なければ解除されますが、解除されない限り頒布を行うことはできません。チェックが終了したらサークルまで結果を伝えに行きますので、それまではご自分のサークルスペースで準備などをしてお待ちください。

5. 会場内での過ごし方

マナー、配慮、注意事項

会場内で注意した方がよいことを幾つか羅列していきます。

まず、サークルスペース内で過ごすときは、周囲のサークルの迷惑にならないようにしましょう。たとえば、二人でサークルスペースに並んで座るとスペースはかなりギリギリになります。周囲にはみ出さないよう気を付けてください。また、二人で話していると、基本的に会話の内容は周囲のサークルには丸聞こえになります。声量はなるべく抑えて、周囲を不快にさせるような内容の会話は慎みましょう。

知り合いと直接話せるのは即売会の醍醐味ですから、サークルに知り合いが訪ねて来た時にお話をするのは勿論構いません。ですが、それが周囲のサークルの迷惑になっていないかは気を付けてください。また、話しているとあなたのサークルの頒布物を欲しい人が買えない状態になります。あまり長話をしないように、うまく切り上げてください。あなたのサークルに来た「お客さん」(敢えてこう書きます)も含めてあなたのサークルの一部と周りからは見なされます。なかなか言いにくいとは思いますが、時にはハッキリ伝えるべきことを伝えなくてはいけないこともあることを覚えておいてください。

もし列ができてしまったり、サークルを取り囲むような人の群れが出来てしまった場合(スタッフ内ではこの状態を「ダマになる」と言います)なども、そのまま放置しておくと周囲のサークルの迷惑になります。まずは周囲のサークルに迷惑にならないよう自サークルスペースの前からはみ出ないよう声がけし、それでも制御できないと判断したら何らかの方法でスタッフを呼んでください。

サークルスペースの中は安全ではありません。過去に置き引きの被害は何度も報告されています。お金の扱いには特に注意し、盗られる隙を見せないようにしてください。

サークルスペースの外に出たい

開会中、ずっとサークルスペースの中にいるのは辛いですから、外に出たいこともあると思います。出来れば1人ずつ交代で外に出て、誰か1人はサークルスペースの中にいる状態にしておくことが望ましいです。ですが、どうしても誰もいなくなってしまう場合は、隣のサークルに声をかけて荷物を見ておいてもらうようお願いしましょう。テーブルクロスを捲って被せることで頒布物に蓋をしているサークルもよく見かけます。来てくれた参加者向けに書置きを残しておくとよいかもしれません。

また、再三の注意となりますが、離れる際は貴重品やお金は持ち歩くようにしてください。

スケッチブックを頼まれたら

「スケッチブック(スケブ)を描いていただけませんか?」というのは、同人誌即売会では昔から暗黙の了解として行われてきた風習です。基本的には金銭のやり取りは発生しない善意のみでのやり取りですから、引き受けるかどうかはあなたの自由です。無理に受ける必要はありませんが、余裕があるなら描いてあげると喜ばれると思います。頒布物を買ってくれた人からだけ引き受ける、という人も多いですね。

何をどれだけ描くかなど、描き方も自由です。鉛筆でさっと書くだけの人もいれば、コピックなどでちゃんと色を付ける人もいます。時間や受けた冊数などと相談して、ご自分で決めてください。キャラクターの希望を言われることも多いです。希望を言われたら描く予定のページに薄くメモしておくとよいでしょう。何冊も来たりしてすぐに描けないとどれがどれだかわからなくなってしまう可能性があります。

スケブは物の受け渡しが何度か発生するため、トラブルになりやすいと聞きます。まず、受ける際には何時ごろに取りに来てほしいかを伝えましょう。リミットの時間も伝えたほうが良いかもしれません。なかなかスケブを受け取りに来てくれなくて帰るに帰れない、などというのはよく聞く話です。中には無茶苦茶な要求をしてくる人もいます。無理だと思ったら断りましょう。変なことを言われたら周りのサークルやスタッフに相談してください。最初から必要な心配ではないかもしれませんが、悪意のある参加者はスケブを転売することもあると聞きます。色紙などは特に転売されやすいらしいので、色紙に書いてくださいと頼まれたら気を付けてください。色紙には相手の名前を書いてあげるのも一つの方法です。後ろめたいことがなければ普通に喜ばれるでしょう。また、慣れている人だと不測の事態で受け取れなかった時のためなどに、スケブの最後に自分の住所と名前を書いてることもあります。自分の本名を晒して悪いことをするのは度胸が必要ですので、書いてあれば安心というわけではありませんが、一つの目安にしてください。

撮影・取材について

撮影については、自分のスペースを撮影するのは問題ありません。カメラ登録なども不要です。ただし、隣のスペースの人などには先に一声かけてから撮った方がよいでしょう。スペースに関係ない人が一緒に写ってしまわないように、上手く撮影してください。

コスプレ・痛車を撮影にはカメラ登録が必要です。これらを撮影する場合は登録を行ってください。また、コスプレエリア以外では動画の撮影は禁止されています。ただし、博麗神社社務所のスタッフと取材者については被写体の許可を取ったうえでであれば許可しています。取材者は博麗神社社務所から貸与されたビブス・腕章を必ず付けているはずですので、確認してください。取材などを申し込まれた場合、受けるかどうかは本人次第です。嫌であれば受ける必要はありません。また、意図しない撮影をされた場合など、何か問題がありましたらスタッフまでご連絡ください。

6. 成年向け頒布物に関する注意

前提

この章は成年向け頒布物の頒布についてのお話です。前提として、成年向け頒布物「あり」としてサークル参加申込を行い、成年向け頒布物「あり」のサークルとして配置されている状態でない限り、成年向け頒布物を頒布することはできません。ご注意ください。

参加登録時の注意

サークル参加登録時、成年向けで特に注意するべき点についてご説明します。まず、成年向け表現がある頒布物は対応できるスタッフが限られており、内容を確認するため時間がかかる傾向があります。なるべく早めに参加登録に行くようにご協力ください。成年向けありの場合は参加登録列が指定されている場合もあります。列に並ぶ際はこの列で大丈夫か確認するようにしてください。

その頒布物が頒布可能であるかをその場では判断できないと判断された場合、代表確認となり、確認を待つ間は「頒布一時停止カード」が発行されます。頒布停止カードが発行された場合は、自スペースに帰って結果を待ってください。この時、頒布一時停止カードを撮影してSNSに載せてしまう人がいますが、止めてください。頒布一時停止カードが解除される前に開会してしまった場合は、該当の頒布物は頒布してはいけません。(頒布一時停止カードの対象の頒布物以外は頒布して構いません)

頒布停止になってしまった場合

代表確認の結果、代表により頒布は難しいと判断された場合、「頒布停止」扱いとなります。こうなってしまった場合は、修正して頒布するかそのまま持って帰るかを判断してもらうことになります。本であれば修正可能ですが、メディアやグッズの場合は基本的に修正不可能なので、基本的にそのまま持ち帰っていただくことになります。私たちにとっても頒布停止は苦渋の決断です。そうならないよう、成年向け表現については十分注意していただければと思います。

ディスプレイについての注意

成年向け表現を伴うディスプレイについては、ポスターなど人目につく展示物に関しては、 乳首・局部の修正をお願いしています。平積みの本であれば修正目安は頒布物に準じますが、本を立てかけるなど、意図せず目に入ってしまう形で展示する場合は扱いがポスターに準ずるので注意してください。表紙に乳首などが描かれている場合は、付箋やシールで隠していただくようにお願いいたします。付箋を使用する場合は、風で捲れたりしてしまわないようにしっかり貼ってください。

頒布時の注意

第2回でご説明したとおり、例大祭ではゾーニングは行われていません。未成年に成年向けの本を頒布しない責任は、各サークルさん自身が負っています。未成年に成年向け頒布物を頒布したり閲覧させたりしてしまわないように、年齢確認をサークル自身の判断で行っていただくようお願いいたします。

7. 閉会に向けて

いつまで会場にいればいいの?

基本的には頒布は閉会まで行うことができます。閉会したら頒布を終了し、撤収作業を行ってください。

閉会する前に途中で帰っていただいてもかまいません。特に連絡・申請などをする必要もありません。帰る場合は椅子を机の上に積んでください。椅子を机に立てかけると机が倒れることがあり危険なので止めてください。

荷物を宅配便で送りたい

現在例大祭では、宅配便で荷物を会場から発送することができます。荷物の発送は宅配業者の都合にもよりますが、概ね14時前後から開始されます。閉会間際~直後ぐらいはサークルが集中するため、発送するためにとても長い列に並ぶことになる可能性があります。これも、時間に余裕を持って行動していただければ幸いです。

会場からの発送に使用することができるのはヤマト運輸の宅配便のみで、会場で料金を支払う「発払」に限られます。現在、宅配便発送ではヤマト運輸のB2システムを使用して事前にお金を払っておくことができます。こうすると現地に行ってヤマト運輸が発行する伝票を貼り付けるだけで受付が完了するため、スムーズに進みます。今後宅配便発送はこちらのシステムに集約していくとのことですので、なるべくこちらのシステムを利用して慣れておくようにするのがよいと思います。

事前申請ができなかった場合は、搬出受付でまず宅配便伝票をもらい、サークルスペースで書いて貼り付けてから列に並ぶようにしてください。宅配便の列に並ぶ際は、列に並ぶ時間が長くなることを想定して先にサークルスペースの撤収を全て終わらせ、荷物を全て持って並ぶようにしてください。2人以上いる場合は、一人が並んでいる間に他の人が片付けるとよいでしょう。荷物をスペースに置いたまま宅配便の列に並ぶのは置き引きの危険がありますし、放置物としてスタッフが回収する場合もありますので、お気を付けください。

撤収作業を手伝いたい

机と椅子は一旦会場内の何カ所かに集積され、そこで台車に積んでいきます。これらの作業はスタッフ以外にも有志の参加者が手伝ってくださっており、スタッフと参加者が協力し合って行われています。もし体力に余裕があるようでしたら、集積作業や台車への積載作業を手伝っていただけると大変嬉しいです。ご自分のサークルスペースの机椅子を集積所にもっていっていただけるだけでも助かります。

撤収作業を手伝うのは難しい場合でも、机に貼ってあるスペースNo.のシールだけでも剥がしてから撤収していただけると大変ありがたいです。ご協力よろしくお願いいたします。

8. 終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。全3回を通じると大変なボリュームでしたが、参考になる部分はあったでしょうか?例大祭に参加するすべてのサークルさんが、例大祭を楽しんで帰っていただけることを願っております。この記事がその一助となれましたら幸いです。今回参加して楽しんでいただけましたら、次の例大祭もぜひ申し込んでください。次の例大祭では皆さんも先輩です。もし周囲に初参加のサークルさんがいたら、次はあなたが助けてあげていただければと思います。

本記事については、ブラッシュアップを重ねながら今後も例大祭公式Webに継続して掲載予定です。もしこの記事の内容についての意見があったら、遠慮なく公式Web「お問い合わせ」ページから「サークル参加問い合わせ」を選択し、ご意見いただけたらと思います。皆様の忌憚なきご意見をお待ちしております。